【基礎編】『品質特性からのテスト設計書』
みなさん、こんにちは。
本日は、品質特性からのテスト設計書作成観点についてご説明させていただきますので、最後までお付き合いお願い致します。
テスト設計書を作成する際に、弊社では品質特性を考慮して作成することをお勧めしています。すでに作成済のテストケースに不足分を追加することで、品質も安定しますので、お勧めです。
品質特性は大きく分けて、機能性、信頼性、効率性、保守性、移植性の5分類に分けています。各項目の詳細内容について、まとめました。
◆機能性 要求された機能を実現できること。 1.目的性 顧客が実現したいサービスを提供できていること。 2.正確性 仕様書に記載された通りの動作を行うこと。 3.相互運用性 必要な機能を提供できていること。
4.セキュリティ アカウント制御により不正利用が出来ないこと。 5.標準適合性 業務固有の基準/規格に準拠していること。
◆信頼性 故障しないこと。故障した場合回復しやすいこと。 1.理解性 顧客にとって理解しやすい構成/構造/表現になっていること。 2.習得性 ヘルプ内容や表示が適切であること。 3.運用性 使い勝手がよく実運用に耐えうること。
◆効率性 性能がよいこと。 1.時間効率性 顧客が要求する時間内に処理が完了すること(正常時/異常時/負荷時)。 2.資源効率性 スタックオーバーフローが起きていない。
◆保守性 保守がしやすいこと。 1.解析性 故障の原因特定が容易であること。 2.変更性 仕様変更の影響(実装、テスト、外部仕様)が少ないこと。 3.安定性 情報量/資源量/異常発生の変化に対する耐力があること。 4.試験性 性能表示、試験後解析可能なデータの採取が可能であること。
◆移植性 他の環境へ移植しやすいこと。 1.環境適応性 対ハードウェア、ソフトウェア、扱う情報、人とのインタフェース適応性があること。 2.設置性 製造時における工程が少ない。 3.置換性 リプレースによって既存機能/新規機能が問題なく使用できること。
|まとめ
品質特性を含めたテスト設計書を作成することで、品質がより向上すると思われるので、ご検討をお勧め致します。試験仕様書の記載方法については、別ブログにて記載済ですので、こちらも参照して頂けると幸いです。
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