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【ソフトウェア開発で聞く『標準化』とは?】

プロジェクトを進めていると、標準化という言葉を聞いた事があると思いますが、具体的に何を指しており、どんな意味があるかについてご説明します。


標準化

目次

1.|標準化とは

2.|標準化の目的

3.|標準化のメリット

4.|抑えるべき条件

5.|具体例について

6.|まとめ


ソフトウェア開発で聞く『標準化』とは


1.|標準化とは

標準化とは、「品質・性能の確保」、「安全性の確保」、「互換性の確保」、「試験・評価方法の統一」等を目的に、一定の基準を定めることです。

なぜ、この様な事が言われるのでしょうか?

複数人で仕事をする場合、各自が勝手に作業すると、品質も効率も悪くなります。その為、一番効率的な方法を標準化とし、その方法に従って作業することで、最大限のパフォーマンスを上げる事を意味します。

後戻りが無くなり、効率的に仕事が出来ます。何回も同じ内容を修正するのは、みなさん嫌ですよね。



2.|標準化の目的


・製品品質の向上と安定 

一定レベルの仕事が出来るようになり、品質が向上します。

・コスト低減

品質が良くなり、結果的にコスト削減に繋がります。

・納期短縮

作業効率が向上し、結果的に納期短縮に効果があります。

標準化にはメリットが大きい為、標準化していないドキュメントがある場合は、是非推進して下さい。



3.|標準化のメリット


・技術の蓄積

個々が取得した技術を、企業として蓄積することができる。

・技術力の向上

蓄積された技術を基に、より技術力を高めることができる。

・品質の向上

安定した品質を提供することで、コスト低減ができる。

・仕事の進め方統一

会社としての進め方が統一でき部門間の連携が良くなる。

・不具合低減

品質の不具合を未然に防止することができる。

但し、標準化の意味を間違えると、役に立たない場合もあるので注意が必要です。



4.|抑えるべき条件


・誰もが実行できること

・誰もが守りやすいこと

・誰もが分かりやすいこと

・標準化が常に改善されること

上記に記載した4点を厳守すれば、標準化は上手く行くのですが、標準化が上手く行かない例もあります。

・標準化が運用されていない

実作業者の意見が反映されておらず、管理者の意見が記載されている為、運用されないケース。

標準化を実施する場合は、実作業者から意見をヒアリングして、反映する様にして下さいね。

・改善していない標準化

一度作成したら標準化は完了ではありません。常に改善し、改訂することが大切です。

問題が発生した際に根本原因を突き止め、改善することが一番の目的です。


5.|具体例について


・チェックリストの作成

標準化を実施する際に、ますは工程毎のチェックリストの作成をお勧めします。簡単に作成することが可能ですし、効果についても検証することができます。


管理者がチェックするポイントまたは指摘された内容を纏めてみましょう。類似指摘が多々存在し、ドキュメント上での軽微な指摘が多い場合は、即効果が出ます。


・フォーマットに関する指摘修正

ドキュメントのフォーマットに関する追加、削除は認識を一致させてから修正して下さい。修正することで工数を大幅削減することが可能です。


・フローの統一

複数人の設計者でプロジェクト運営する場合、フローが統一されておらず、確認する時間が増えてしまいます。

統一することで、確認時間の短縮と指摘事項の修正を効率的に実施することが可能です。


・参照先ドキュメントの簡素化

参照先ドキュメントが多いと、指摘修正が膨大になります。簡素化することで作成工数と修正工数を減らすことが可能です。ドキュメントを作成する際は、認識合わせをしてから作成した方が効率的です。



6.|まとめ


標準化とは、標準を守り、改善し続けることが重要です。正しく標準化できると、技術力・品質力の向上が見込めますし、コスト削減が可能になります。


常に改善することで、考える力が自然に身に付き、自発的に考える事が出来ます。


#ソフトウェア開発で聞く『標準化』とは

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