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【ソフトウェア品質改善における具体的な活動例】

ソフトウェア品質改善とは、ソフトウェア品質を向上させるためにどうすれば良いのかを考え、開発プロセスの見直しや、バグ分析など様々な試みをプロジェクトやグループで活動することが品質改善に繋がると思っています。

ソフトウェア品質改善

ソフトウェア品質改善における具体的な活動例

ソフトウェア品質改善には、例えば以下のような活動があげられます。

①レビューの適切な実施 例えばサイクロマチック複雑度を求めて、複雑度が一定値を超えるような場合にコードレビューを実施するように徹底し、複雑度が小さくなるようにリファクタリングすることなどがあげられます。

②不具合分析


不具合がどういった原因で発生したのかを分析し、どこで組み込まれてしまったのか、どのモジュールで発生しているのかを分析します。分析結果から、不具合発生のメカニズムやパターンを特定し、不具合混入を防ぐ対策を実施します。

③ソフトウェア品質改善の難しさ


上記に記載した対策を実施してもすぐに結果が出るとは言い切れません。なぜなら、品質改善活動は組織で進めていく必要があるため、誰かに押し付けられるような改善は受け入れられがたい側面があり、実施したけど効果が見えないと継続されずにいつの間にか終わっていってしまう。そういったことが起こり得るからです。

品質改善をするためには、個々人が思い思いに活動するのではなく、組織内で同じベクトルを向いて、解決すべき問題を見つけ、それを根気よく継続的に、組織で改善のサイクルを回していく風潮をつくることが大事です。

④ソフトウェアテストとの関係性


「品質改善=ソフトウェアテスト」ではありませんが、関係性は高いと言えます。品質改善をするということは適切なタイミングでレビューやテスト、ドキュメント作成などを実施することです。

時間がないからと飛ばされがちな工程をしっかり管理・実施することです。テストも軽視されがちな工程のため、品質改善と密接な関係を持っています。

⑤ソフトウェア品質改善のポイント


品質は上流工程で作り込むと手戻り工数が少なくてすみます(特にウォーターフォールモデルの場合)。

品質を作りこむには早い段階から品質コンサルタントが一緒になってドキュメントレビューし、テストを実施することなど、開発のサポートをすることで品質改善に寄与することもできます。

⑥設計者と評価者を分ける


品質を安定させる目的で設計者は、設計作業に専念する。​​評価者は、品質確保に向けてテストする。目的が違う為、別担当者が実施すると品質が安定します。

これは事実です。同じ開発現場の別プロジェクトでリソース不足の為、設計者がテストまで実施していましたが、結果的に期日が半年延長し、品質も悪く、予算が倍以上かかっていました。

設計から評価まで、同じ担当者が実施することも可能ですが、不具合が発生した場合、評価が中断し、スケジュールに多大な影響が出ます。

設計者には負担がかかる一方で、品質確保まで考慮する時間が割けなくなるのが、現状です。

効率的な方法を再検討して、品質向上と原価低減を意識したプロジェクト運営を目指した方が得策ですね。

⑦品質改善に銀の弾丸は無い


開発組織のどこに問題があるかを分析し、そのための対策を実施して「結果」ではなく「プロセスを重視」していくような意識を持った組織を作り上げていくことが結果的に品質改善につながります。

⑧人を動かすコミュニケーション能力・行動力


開発現場で一番重要な要素だと思っていますが、常に問題が発生している為、コミュニケーション能力・機動力が求められています。

相手に正確に伝える事が出来ないと、誤解され違う方向に進むことが多々ある為、注意が必要ですね。

普段から仕事の会話しかしないのではなく、趣味、スポーツ、さらに仲良くなればプライベートの話などすれば、チームとしての団結力が高くなり、活気が出てきます。

そうなれば、プロジェクトを成功に導くことが高くなり、チーム全員で問題を解決できる雰囲気が出てくれば、さらに生産性が高くなり、結果的に周囲からの信頼を得ることができます。

日常会話が少ないプロジェクトは要注意ですね。



|最後に


SBC株式会社では、経験豊富なコンサルタントを中心に、品質改善に寄与する様々なソフトウェア第三者検証サービスまでを提供しております。

上流工程からプロジェクトに参画し、ガイドライン作成から、ドキュメントチェック、PMO支援、テスト設計〜テスト実施・テスト自動化などの機能検証をはじめ、負荷テスト・性能テストなどの非機能検証まで幅広く「品質」を軸にサービスを提供しております。

品質改善に関してお悩みやお困りごとがあれば、お気軽にご相談下さい。

#ソフトウェア品質改善における具体的な活動例

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