【最重要】『ソフトウェアテストマトリクスの目的と作成方法を詳しく説明』
ソフトウェア品質を確保する上で、最も重要と考えている、ソフトウェアテストマトリクスについて記載致しますので、最後までお付き合いをお願い致します。<2022/06/23更新>
ソフトウェアテストマトリクスの目的と作成方法を詳しく説明
1. ソフトウェアテストマトリクスとは
機能とテスト観点を組合わせたマトリクスです。リリース製品によっては膨大な機能を搭載しているため、各機能毎に正しくテストを実施しているかをチェックすることが出来ます。
2. 目的
そもそもソフトウェアマトリクスは何の為に、作成するのでしょうか?全体像を把握するためです。シンプルに纏めることで、誰にでも容易に確認することが可能です。
マトリクスを作成するメリット
・テストケース漏れが無くなる。
・重複項目が無くなる。
・工数削減に貢献できる。
・規模間が把握できる。
テスト実施者は、必ずしもテスト仕様書を作成した人が実施するわけでもありません。機能仕様を正確に把握している人がテストを実施しているのではないのです。
テスト仕様書を確認しても全体像が把握できず、困ってしまいます。これはまずいですね。
テスト実施者が困らない為に、どの項目で何のテストを実施しているかを、把握していれば、安心して作業することができると思います。
一番効果的なのが、マトリクスになります。
3. 作成方法
マトリクス作成方法ですが、表を使用します。下記にイメージとして「縦軸:機能」×「横軸:テスト観点」の組合せで実施するパターンを記載しています。
詳細内容をあまり知らない人でも、マトリクスを見ることで、全項目に「●」が存在している為、全パターン網羅していることが、分かります。
仮に縦軸・横軸で、「0」が表示されたならば、パターン漏れが発生している為、テストパターンを追加する必要がありますね。
※縦軸・横軸で数字が記載されているのは、「●」の数です。
まとめ
マトリクスを作成していないプロジェクトでも、一度実施してみてはどうでしょうか?
過去のやり方にとらわれずに、テストケースを網羅するにはどうすれば良いかという観点でテストケースを整理することをお勧めします。
チームメンバーと一緒に作成することも可能ですし、説明する際も非常に有効的な手段の1つです。視覚的に納得して頂けるので、不安要素が1つ減ります。
◆参考ブログ
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